ラフの清書
こんにちは! イラスト制作担当の山本です。
筆タッチイラスト制作過程のご紹介、第2回です。
前回描いた、ビールを飲むウサギのラフを清書していきます。
液タブに映したラフに書道用の半紙を重ね、筆ペンでなぞっていきます。
アナログとデジタルの融合です(!?)。
液タブがトレース台になるわけです。
クリップスタジオで筆ブラシを使って描いてもいいのですが、
線の強弱や墨のにじみ具合が今ひとつ思うようにいかないのです。
線に味わいや遊びがないというか…クリップスタジオを使いこなせてないというか^^;
半紙は裏面(ザラザラした方)を使います。
ツルツルした面だと筆が滑りすぎ、線が綺麗すぎて
イラストがやさぐれた雰囲気にならないのです。
ティッシュに描くと、滲みが面白い感じで表現されるので
良かったら一度お試し下さい^^
好みの紙を見つけるのも楽しいものです。
イラスト制作の作業現場
ここで液タブを含めた机全体のレイアウトを少しご紹介しましょう。
私は在宅スタッフで、自宅でイラスト制作しています。
せまっ。
ていうか、液タブでかっ。液タブの上にキーボード乗ってるし。
広い机に買い換えたい気持ちもあるのですが、
最小限の動きで何でもできるコックピット的レイアウトが快適でもあり、
結局何年もこのままです。
椅子は社長が買って送ってくれたハーマンミラーのアーロンチェアライト!
快適な環境でないと良い仕事は出来ないというのが社長の信条です。
イラスト工房では、パソコンや液タブも新しいものをどんどん導入します。
立派な椅子とペンキのはげかけた机とのミスマッチ…。
墨の線画完成!
ではラフの清書に戻りましょう。
毎回、ほぼ一発勝負で清書します。
何度か描き直しても、だいたい一番最初のに決まります。
セリフと、ラフで描き忘れてたヒゲも足して、線画の完成です!!
液タブが汚くなりましたが、ティッシュで拭けば問題なし!
清書したイラストはデジカメで撮影して取り込みます。
ラフをデジタル化してから、めっきり出番が無くなったスキャナは処分してしまいました。
(岡山本社にはA3まで取り込めるスキャナがあります。)
手描き風イラスト、水彩画などは100%デジタル制作です。
最近のデジカメは高画質なので問題なし!
第3回は、この線画に着色する過程をご紹介します。お楽しみに!